| 専門分野 : 超分子化学・分子認識・機能性高分子 |
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| 新海 征治(Seiji SHINKAI) |
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種々の社会指標となる統計データを観ていると、“Japan as number one” と言われた1980年代をピークに、日本社会は後退期に入っているように感じられます。このような状況を打破するエネルギーは、若い世代が持つ溌剌とした感性に秘められていると私は考えています。それだけに、次世代を担う優れた人材を育成することの重要性が益々増大しているのは間違いありません。
私は平成20年3月末日を以って、九州大学を定年退職しました。先輩諸氏からは、「古いものを何か捨てないと、新しいものは手に入らない」とアドバイスされていましたので、その覚悟をして前進すべく準備を進めていました。 |
ところが、一年半が経過した平成21年10月に、九大に新たに創設される高等研究院の特別主幹教授に就任するようにという招聘状が舞い込みました。さてどうしたものか?
前向きの決断を後押ししたのは、「現在の閉塞感を打ち破るには、若手人材育成に通じる研究・教育環境の本質的改革が不可欠」というかねてからの信条でした。現在、日本社会の後退を食い止めるための試みが幾つか実施されています。これらは一定の効果は発揮してはいますが、私は対症療法の域を出ないものが多いように感じています。より本質的な療法は研究・教育環境を出発点から整え直すことではないかと考えます。これは時間とエネルギーがかかる方策ですが、結果的には一番の早道であり、本質的な解決に繋がっているはずです。
結論として、高等研究院における特別主幹教授のミッションは、かねてより私の頭の中で回遊していた考え方と合致するように思います。限られた私の能力と時間で、どこまでミッションが達成できるか自信はありませんが、努力をしてみたいと考えています。 |
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