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受賞 Award
講演会

高等教育院特別主幹教授らが基幹教育セミナーで講演

2015.05.08
高等研究院特別主幹教授および本学の名誉教授が、伊都キャンパスの椎木講堂にて下記のとおり行われた基幹教育セミナーで講演を行いました。

【平成27年5月 8日(金)】
新海 征治 高等研究院特別主幹教授
タイトル:大学では何を学習し、何を実行すべきか?(一科学者の立場より)

【平成27年5月11日(月)】
國武 豊喜 九州大学名誉教授
タイトル:「私にとっての学び」(なんで科学者になったの)

【平成27年5月12日(火)】
笹月 健彦 高等研究院特別主幹教授
タイトル:免疫システムの多型性と多様性に学ぶ

【平成27年5月14日(木)】
中村 哲 高等研究院特別主幹教授
タイトル:国際貢献とは。干ばつのアフガンに命の水を

基幹教育セミナーは、1年生が対象である基幹教育科目の必修科目で、学生と教員や学生同士の間での「対話」の実践を重視し、一人ひとりが〈学びの基幹〉を育むことを目的に開講されている授業です。
この講演は、それぞれの分野の最前線で活躍している研究者から、研究活動や国際支援活動に関する話やその成果に至るまでの「学び」への歩みを講演していただき、学生自身が「人生の目標」「自分の学び」について考えるきっかけを作るものです。
新海特別主幹教授の講演では、自身の海外留学のエピソードや研究から起業に至る過程とそれに伴う苦労などを語りかけました。また、研究を進めるうえで失敗から学ぶものがあることやチームワークの大切さを説き、「失敗を恐れず、チャレンジしてほしい」「友達をたくさん作り、自身の糧にしよう」と学生たちに訴えられました。
國武名誉教授の講演では、大学や大学院、留学等での進路選択にまつわる話やご自身が研究している自然界からヒントを得た科学技術、ナノ粒子の世界について語り、学生たちに「研究者にはあまのじゃくの視点が必要」「時間がある学生時代にいろいろなことを吸収してほしい」と訴えられました。
笹月特別主幹教授の講演では、大学院生時代の論文を著名な研究者が読まれて学会に招かれた自身の体験を紹介し、学生でも優れた研究は後につながることを伝えられました。また、「選抜されたものには使命がある」「多くのものに対して取り組むことで、はじめて自分が応答出来るものと出来ないものの存在を知る。見つけた出来るものをひたすら磨いてほしい」と学生たちに訴えられました。
中村特別主幹教授の講演では、報道されないアフガニスタンの現況を紹介するとともに、医師としての活動の枠を超えた用水路の建設は、アフガニスタン国民に飲料水と豊かな農作地帯をもたらすことを伝えられました。また、中村教授は現在の国際援助のあり方に疑問を投じ、「知識を詰め込むことが学びではない、活かすことが重要」「結果を急ぎ過ぎないで」と学生に訴えられました。
各日約700人の学生を前に熱心に語りかける教授らの姿は、知への探究心や継続への強い意志が垣間見え、学生たちの心に、将来の目標を考え、行動していく気持ちと学びへの意欲が芽生える契機となりました。


新海特別主幹教授(左),國武名誉教授


笹月特別主幹教授(左),中村特別主幹教授



会場の様子