メンバー Member
高等研究院長
佐々木 裕之
SASAKI Hiroyuki
九州大学高等研究院 特別主幹教授
専門分野
分子生物学、遺伝学、エピジェネティクス、発生学
エピジェネティクスの分子機構に関する先駆的研究
メッセージ
社会のグローバル化と分断化が同時に進行し、地球規模の課題が山積している現在の状況を打開するには、人類の叡智を集め、世界各国が協力することが必要です。そのような中、東アジアの中心に位置し、常に日本と大陸の接点であった福岡の地に存在する九州大学が果たす役割は大変大きいと思います。この度、かつて院長を務めた高等研究院に特別主幹教授として参加させていただく僥倖を得ました。世界的な視野に立ち、知的好奇心を尊重し、新しいことにチャレンジし続ける若者を育てるため、微力ながらお手伝いができれば幸いです。皆様とともに“ Open mind, creative spirit ”を実践し、‘‘ leap into the next ”を果たす学術研究と高等教育の拠点を実現したく存じます。
学歴
- 昭和57年 3月
- 九州大学医学部医学科 卒業
- 昭和62年 3月
- 九州大学大学院医学研究科生理系専攻 修了(医学博士)
職歴
- 昭和57年 6月
- 九州大学医学部附属病院 医員
- 昭和61年 4月
- 日本学術振興会 特別研究員
- 昭和62年 5月
- 九州大学遺伝情報実験施設 助手
- 平成 2年 4月
- 英国ケンブリッジAFRC動物生理学遺伝学研究所 研究員
- 平成 4年11月
- 英国ケンブリッジ大学Welcome/CRC研究所 研究員
- 平成 5年 4月
- 九州大学遺伝情報実験施設 助教授
- 平成10年12月
- 国立遺伝学研究所総合遺伝研究系 教授
- 平成11年 4月
- 国立遺伝学研究所総合遺伝研究系 研究主幹
- 平成16年 4月
- 情報・システム研究機構国立遺伝学研究所 教授
- 平成22年 1月
- 九州大学生体防御医学研究所 教授
- 平成22年 5月
- 九州大学 主幹教授
- 平成24年 4月
- 九州大学生体防御医学研究所 所長
- 平成26年 4月
- 九州大学 副学長
- 平成30年 4月
- 九州大学 高等研究院長
- 令和 4年 4月
- 九州大学高等研究院 特別主幹教授
学術賞・受章
- 平成 9年度
- 日本人類遺伝学会・奨励賞
- 平成21年度
- 日本人類遺伝学会・学会賞
- 平成24年度
- 日本遺伝学会・木原賞
- 平成27年度
- 紫綬褒章
- 令和元年度
- 上原賞
主要業績
- Sasaki H, et al. (1985年). “Presymptomatic diagnosis of heterozygosity for familial amyloidotic polyneuropathy by recombinant DNA techniques”. Lancet 325: 100.
- Ferguson-Smith AC, et al. (1993). “Parental-origin-specific epigenetic modification of the mouse H19 gene”. Nature 362: 751-755.
- Kaneda M, et al. (2004). “Essential role for de novo DNA methyltransferase Dnmt3a in paternal and maternal imprinting”. Nature 429: 900-903.
- Watanabe T, et al. (2008). “Endogenous siRNAs from naturally formed dsRNAs regulate transcripts in mouse oocytes”. Nature 453:539-543.
- Sasaki H and Matsui Y. (2008). “Epigenetic events in mammalian germ-cell development: reprogramming and beyond”. Nat. Rev. Genet. 9:129-140.
- Watanabe T, et al. (2011). “Role for piRNAs and non-coding RNA in de novo DNA methylation of the imprinted mouse Rasgrf1 locus”. Science 332:848-852.
- Stunnenberg HG, et al. (2016年). “The International Human Epigenome Consortium: a blueprint for scientific collaboration and discovery”. Cell 167: 1145-1149.
- Yamashiro C, et al. (2018). “Generation of human oogonia from induced pluripotent stem cells in vitro”. Science 362: 356-360.
- Tucci V, et al. (2019). “Genomic imprinting and physiological processes in mammals”. Cell 176: 952-965.
- Ishiuchi T, et al. (2021). “Reprogramming of the histone H3.3 landscape in the early mouse embryo“. Nat. Struct. Mol. Biol. 28: 38-49.