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教員紹介 Staff

教員

髙野 哲也
Dr. Tetsuya TAKANO
准教授(稲盛フロンティアプログラム教員)
専門分野
細胞生物学、神経科学(神経化学、分子生物学、生化学)
脳は驚くべき複雑性を持ち、神経細胞とグリア細胞が形成する巨大なネットワークによって、我々の思考、感情、意識といった脳機能を生み出している。この複雑なシステムを理解する鍵として、分子(特にタンパク質)が果たす多彩な役割に着目し、「分脳一体(脳機能の本質は分子にある)」を旗印に、分子の多機能性を深く理解することで、脳機能の仕組みを明らかにすることを目的としている。その為に、最先端の空間プロテオーム技術、分子生物学的手法、組織学的解析、光・化学遺伝学的解析、行動解析など多角的かつ高度な科学的アプローチを用いた研究を行っている。このような包括的な分子解析を通じて、神経・精神疾患の根本原因の究明や次世代の分子標的診断・治療法の開発など幅広い社会貢献を目指している。

メッセージ

私が心に留めている言葉に、アインシュタイン博士の「過去から学び、今日のために生き、未来に対して希望をもつ。大切なことは、疑問を持ち続けることである」があります。これは単なる人生観に留まらず、研究者としての姿勢にも深く関連していると思っています。日々の小さな努力が積み重なり、やがて大きな発見につながると信じています。そして重要なのは、「疑問を持ち続ける」という好奇心です。この好奇心は科学を前進させ、社会を豊かにする大きな力になります。このような研究に対する情熱と好奇心を糧に、私は九州大学の目標である「総合知で社会変革を牽引する」に向けて全力で貢献して参りたいと考えています。

略歴

2011年4月
日本学術振興会・特別研究員 DC
2013年3月
東京都立大学理工学研究科生命科学専攻 博士後期課程修了 博士(理学)
2013年4月
名古屋大学医学系研究科 神経情報薬理学講座 博士研究員
2015年4月
日本学術振興会・特別研究員 PD
2018年4月
Duke University Medical School 上席研究員
2020年7月
慶應義塾大学医学部生理学(神経生理)教室 助教
2021年10月
さきがけ研究者(兼任) 国立研究開発法人科学技術振興機構
2024年4月1日
九州大学高等研究院 准教授(稲盛フロンティアプログラム教員)

所属学会

日本神経化学会/日本神経科学会/日本細胞生物学会/北米神経科学学会(Society for Neuroscience)/国際神経化学学会(International Society for Neurochemistry)/米国細胞生物学会(The American Society for Cell Biology)

学術賞・受章

2016年
Cell Biology of the Neuron, Gordon Research Conference, "Talk presentation selected from abstract " 選出
2018年
Glia Camp 2018, Duke institute for Brain Sciences, 優秀発表賞
2018年
日本神経化学会鍋島トラベルアワード
2018年
日本神経化学会奨励賞
2021年
日本神経科学学会奨励賞
2022年
慶應義塾大学医学部三四会奨励賞
2022年
文部科学大臣表彰・若手科学者賞

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