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教員紹介 Staff

教員

ジャスティン カイディ
Dr. Justin KAIDI
准教授(稲盛フロンティアプログラム教員)
専門分野
物理学(素粒子論:場の量子論、超弦理論)
場の量子論と超弦理論という、近代物理学における二つの大黒柱を対象に研究を展開している。これまで、超弦理論の摂動論、その数論との関連、そして(超)共形場理論の中での様々なトピックを中心に研究を進めてきた。直近では特に、量子力学においての対称性という概念の一般化、そしてそこから生まれる「圏論的対称性」の数学的理解、または物理的具体例の発見を目指して探求している。

メッセージ

対称性についての研究は、結晶の特徴から素粒子の分類まで、様々な分野において新たな知見をもたらしています。特に注目すべきは、2018年頃から目覚ましい進化を遂げてきた「圏論的対称性(categorical symmetry)」、別名「非可逆的対称性 (non-invertible symmetry)」という、量子力学特有の一般化された対称性です。通常の対称性が近代物理学で極めて重要な役割を果たしているのと同様に、圏論的対称性は今後の物理学全般の発展に寄与することが期待されています。
この期待に応えて、多分野の研究者に刺激を与えられるような、インパクトのある研究に挑み続けたいと思っています。また、稲盛フロンティアプログラム教員の皆様とともに、知識の最前線を拓き、次世代の科学的探求を刺激することができればと願っています。

略歴

2020年
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA) 博士号(物理学)
2020年-2022年
ニューヨーク州立大学サイモンズ幾何物理学センター 特別研究助教
2022年-2023年
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 ビジター
2022年-2024年3月
ワシントン大学物理学部 助教
2024年4月1日
九州大学高等研究院 准教授(稲盛フロンティアプログラム教員)

所属学会

素粒子論グループ

学術賞・受章

2014年–2016年
ジュリアン・シュウィンガー記念財団フェローズシップ
2017年
マニ・L・バウミク短期研究奨学金
2019年–2020年
UCLA博士論文随筆フェローズシップ
2023年
日本物理学会 Progress of Theoretical and Experimental Physics (PTEP) エディターズ・チョイス
2023年
素粒子メダル奨励賞

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