投稿論文募集のお知らせ「iSRED 2026」
九州大学高等研究院稲盛フロンティアプログラムの翁准教授(東北大学学際科学フロンティア研究所クロスアポイントメント)が実行委員長を務める国際学会International Symposium on Social Robots and Ethical Design (iSRED)では、投稿論文を募集しています。
2024年度から、九州大学高等研究院と東北大学学際科学フロンティア研究所の連携により毎年開催されてきたIAS-FRIS Symposium on Social Robots and Ethical Designは、国立台湾大学人文情報学研究センター、香港大学法律&テクノロジー研究センター、ソウル大学校データサイエンス大学院など戦略的パートナーの参加により、福岡と仙台での開催という枠を超え、東アジアの大学との交流に焦点を当て、会議名称を International Symposium on Social Robots and Ethical Design (iSRED) に変更し、招待制から CFP(論文公募)による会議へ移行することを決定しました。
■新 iSRED の特徴
1. 学際査読・出版システムの構築
本システムはロボット倫理を中心に据え、Advanced Robotics(先進ロボティクス)、Human-Robot Interaction(ヒューマン・ロボット・インタラクション)、Humanities and Social Sciences(人文社会科学)、Interdisciplinary Sciences(学際科学)の4分野にまたがって構築されます。
2. 世界トップレベルの研究者100名による査読体制:
AI およびロボット倫理の分野で著名な研究者を招聘し、ロボット倫理を中核に据えつつ、Engineering(工学)、Psychology(心理学)、Humanities and Social Sciences(人文社会科学)、Interdisciplinary Sciences(学際科学) の4分野にまたがって、合計 100 名体制とする予定です。
3. 革新的な組織:研究ネットワークの活用
東北大学学際科学フロンティア研究所と九州大学高等研究院の戦略的連携により、革新的な研究組織「ROBOLAW.ASIA研究ネットワーク」を立上げ、iSRED は、(1) エンボディドAIハブ(東北大学拠点)および (2) 創造的ELSIハブ(九州大学拠点)にという2つの学際的ハブよって主催されます。
■ 開催概要
日時:2026年11月10日―2026年11月11日
場所:九州大学伊都キャンパス 稲盛財団記念館稲盛ホール(ハイブリッドイベント)
■ 論文投稿受付
受付期間:2026年6月1日―2026年7月31日
iSRED 2026年間テーマ:
「責任あるロボティクスの実現に向けたデザイン思考の活用」
主催:九州大学高等研究院
共催:東北大学学際科学フロンティア研究所
東北大学工学研究科ロボティクス専攻知能機械デザイン学分野
国立台湾大学人文情報学研究センター
オスロ大学大学院情報科学研究科
技術的共催:IEEE技術の社会的影響に関する学会(SSIT)
技術の進歩が従来の立法プロセスを常に上回っているため、ソーシャルロボットの開発においては「設計によるコンプライアンス(compliance by design)」が急務となっています。本シンポジウムでは、人間中心の反復的な方法論であるデザイン思考が、責任あるロボティクスの基盤となる枠組みとしてどのように機能するかを探ります。
デザイン思考の中核原則である「共感、定義、構想、プロトタイプ、テスト」を適用することで、開発者は単なる技術的機能にとどまらず、人間とロボットのインタラクションに内在する倫理的、法的、社会的影響(ELSI)に対処することができます。たとえば、ロボット倫理に関するBS 8611規格に統合された「倫理設計(Ethics-by-Design)」アプローチは、プライバシーの喪失、感情的な依存、アルゴリズムバイアスといった社会的リスクを早期に特定することを可能にします。
また、反復的なプロトタイピングと利害関係者によるフィードバックループが、どのように透明性と説明責任を促進するのかを示す、社会的に埋め込まれたシステム(例:医療・支援ロボットなど)に関するケーススタディや理論的分析の投稿を歓迎します。
iSRED 2026シンポジウムのトピックは、以下の通りです(ただし、これらに限定されません)。
◎ ソーシャルロボットの社会的、倫理的、環境的影響
◎ 人とロボットのインタラクションにおける自動化、AI倫理、社会正義
◎ デザイン思考が社会システムとロボットガバナンスに及ぼす影響
◎ ソーシャルロボットとデジタルトランスフォーメーション
◎ 工学倫理教育におけるロボット技術の課題
◎ ソーシャルロボットと未来の仕事
◎ 新興ロボット技術と国連の持続可能な開発目標
◎ 倫理、規制、そして新興ロボット技術
◎ 人文社会科学から見たロボット技術の展望
◎ 気候変動、持続可能性、そして新興ロボット技術
◎ ロボット倫理の教育
◎ ロボットイノベーションと社会的責任の未来
本シンポジウムの目的は、哲学者、法学者、社会科学者、心理学者、情報科学者、そしてロボット工学者の間で、学際的な対話を促進することです。単一分野への過度な集中を避けるため、採択論文(IEEE Xploreの要件にも準拠)に関する出版構造は、前身であるIAS-FRISシンポジウム「社会ロボットと倫理的デザイン」の形式を踏襲し、4つの主要セッションに分けました。工学分野は「先進ロボティクス」、心理学分野は「ヒューマン・ロボット・インタラクション」、人文社会科学分野は「公共政策と哲学」、そして学際科学分野は「倫理設計とガバナンス」です。iSRED 2026のProceedingsでは、4つのセッションすべてを均等にカバーすることを目指していますが、特定のテーマへの投稿が多すぎる場合や少なすぎる場合は、必要に応じて調整を行います。
■スケジュール
論文提出期限:2026年6月1日~7月31日
ワークショップ提案書提出期限:2026年6月1日~7月31日
採択通知:2026年8月31日
早期登録:2026年8月31日開始
■提出方法
iSRED 2026 大会HPをご参照ください。
https://www.isred-ethical.design/
![]() |


