
教員紹介 Staff
教員

翁 岳暄(ウェン・ユエシュアン)
Dr. Yueh-Hsuan WENG
准教授(稲盛フロンティアプログラム教員)
専門分野
新領域法学、知能情報学
(人工知能と法、ELSI、標準化、法情報学、法工学、エシカルデザイン)
AIガバナンスにおけるペーシング問題とコンプライアンス問題の調査を目的として、標準化・法情報学などの「学際的視点」と「実証的分析手法」の双方を取り入れ、最適な組み合わせ方法を探求しながら研究を行っている。特に最近では、「知能ロボティクスELSIに関する実証研究の研究方法の理論構築」、そして「知能ロボティクス領域における人工知能倫理標準規格の適用」に注目し、重点的に取り組んでいる。これらの実証的分析は、ELSI研究でしばしば用いられる論理的分析と比較して、テクノロジーガバナンスの背後にある議論をより科学的かつ客観的な視点から理解し、対処方法を見出すことができる利点があると考えられる。
AIガバナンスにおけるペーシング問題とコンプライアンス問題の調査を目的として、標準化・法情報学などの「学際的視点」と「実証的分析手法」の双方を取り入れ、最適な組み合わせ方法を探求しながら研究を行っている。特に最近では、「知能ロボティクスELSIに関する実証研究の研究方法の理論構築」、そして「知能ロボティクス領域における人工知能倫理標準規格の適用」に注目し、重点的に取り組んでいる。これらの実証的分析は、ELSI研究でしばしば用いられる論理的分析と比較して、テクノロジーガバナンスの背後にある議論をより科学的かつ客観的な視点から理解し、対処方法を見出すことができる利点があると考えられる。
メッセージ
大学時代に最も感銘を受けた本がBart Koskoの著書“Fuzzy Thinking”であります。本書は、「人工知能技術が将来の司法判断にどのように役立つのか」を想像させてくれただけでなく、文系の私に人工知能と法律の学際研究という分野の基礎を固める勇気を与えてくれたため、卒業後は知能科学におけるELSIの分野で学際的な研究の道を選びました。AIの技術的進歩や応用とともに、人工知能と法律という新たな分野にとっても、これからの10年は重要な意味を持つでしょう。特に、人工知能に特化した法規範や倫理標準規格が徐々に成熟し、確立されていくでしょう。しかし、AI時代を前にして、最も重要なことは、未知のものを探究する好奇心と、千里の道も一歩からという忍耐力だと信じています。略歴
- 2014年
- 北京大学法学院法理論専攻 博士課程修了 博士(法学)
- 2015年
- 鴻海精密工業ブラジル・サンパウロ支社 役員補佐
- 2017年
- IEEE EAD人工知能倫理指針の法律・政策両委員会編集委員
- 2017年
- 東北大学学際科学フロンティア研究所 助教
- 2017年
- 東北大学工学研究科ロボティクス専攻 助教
- 2018年
- 香港大学法律学院 LL.M.プログラム 客員助教授
- 2018年
- スタンフォード大学ロースクール 客員研究員 (TTLFフェロー)
- 2019年
- 理化学研究所革新知能統合研究センター 客員研究員
- 2021年
- 東北大学プロミネントリサーチフェロー
- 2022年
- IEEE P7017™人工知能倫理標準規格WGチェアー
- 2023年
- IEEEロボテイクス・オートメーション学会ロボット倫理専門委員会TC共同チェアー
- 2023年12月1日
- 九州大学高等研究院 准教授(稲盛フロンティアプログラム教員)
所属学会
- IEEE Standards Association, IEEE RAS, IEEE SSIT, IEEE C/AISC, IAAIL
学術賞・受章
- 2022年
- 計測自動制御学会 SI2022優秀講演賞